注文から1ヶ月半を目安で納品可能。ソフトケースはつかないので、ご自身でご用意ください。
E Amara18 | Scale Hacks | Harmony Workstation [Maru]
スケールアナリーゼ
E Amara 18 Mutant (18音構成)
Notes: (C3) (D3) E3 (F#3) (G3) (A3) B3 D4 E4 F#4 G4 A4 B4 D5 E5 F#5 G5 A5
【1台で複数の世界を描き出すモード(旋法)の魔法】
このE Amara 18の最大の魅力は、充実したボトムノートにより、どの音を根音(ベース)として弾くかで楽器の表情が劇的に変化する点にあります。まるで複数のスケールを1台に内包しているかのような、奥深い音楽的アプローチが可能です。
- Eを根音とする場合(Eエオリアン / Eマイナー):
DingであるE3を中心とした、Amara本来のホームポジションです。深く、瞑想的で、やや哀愁を帯びたオーソドックスな響きになります。
- Gを根音とする場合(Gアイオニアン / Gメジャー):
ボトムの(G3)やトップのG4をベースラインとして強調すると、楽器全体が「Gメジャー」の明るく希望に満ちた、温かいポップな響きへとシフトします。
- Cを根音とする場合(Cリディアン / Cメジャー):
この楽器における最大の隠し味です。(C3)をペダルノート(持続低音)として鳴らしながらトップを叩くと、Cメジャーセブンスのような、シネマティックで壮大、かつ浮遊感のある非常に美しいサウンドスケープを作ることができます。
- Dを根音とする場合(Dミクソリディアン / Dメジャー):
(D3)をベースにすると、前進するようなドライブ感や、次にGやEへ解決するための心地よい緊張感(ドミナントモーション)を生み出せます。
- Aを根音とする場合(Aドリアン / Aマイナー):
(A3)をベースに置くと、少しファンキーでジャジーな、あるいは民族音楽的なグルーヴ感を引き出すことができます。
【3つの感情を描き分けるコード進行】
通常のAmara(ケルトマイナー)の直感的な叩きやすさを維持しつつ、Kurdスケールのような完全なダイアトニック(全音階)の和声表現を可能にしたプロフェッショナル仕様です。根音の変化を応用し、以下のような多彩なコード進行を完結できます。
- エピック・シネマティック進行 (Cmaj → Dmaj → Emin):
ベースの(C3)からDing(E3)へと上がっていく、非常にドラマチックで感情を揺さぶる劇的な響き。
- ポップ・高揚感のある進行 (Gmaj → Dmaj → Emin → Cmaj):
ボトムの(G3)をルートにした、希望に満ちた明るく開かれた響き。
- メランコリック・ジャジー進行 (Amin → Bmin → Emin):
(A3)やトップのB3を起点とした、都会的で洗練された大人っぽい哀愁を表現する響き。
【直感的な即興演奏(フリースタイル)のコツとDingの引力】
ダイアトニックが揃っているため、もちろんEmin(Eマイナー)を一切使わず、明るい主音にドスッと着地する進行(例:Cmaj → Dmaj → Gmaj)や爽やかなループを奏でることも可能です。しかし、フリースタイルにおいて最終的に「Emin(Ding)」へ着地するアプローチを基本とすると、脳のCPUを極力使わずに劇的な演奏が可能になります。
- Dingの物理的な引力: 楽器のど真ん中にある最大の音盤「Ding (E3)」へは、目を閉じていても両手が自然と戻ります。「迷ったら真ん中を叩けば曲がまとまる」という絶対的なホームポジションの安心感があります。
- 共鳴(レゾナンス)の魔法: トップの音盤を適当に叩いていても、楽器全体が「Eマイナー」の周波数帯で美しく共鳴するように設計されています。最後にEminに帰ることで、楽器全体が最も美しく、濁りなく鳴り切ります。
- 景色を変えるスイッチ: 普段はトップシェルを中心にEマイナーの海を直感的に泳ぎ、展開を作りたい時だけボトムの「C3」や「D3」を押す、という意識を持ってみてください。「最後にDingに帰ればすべて許される」という安心感の中で、思い切った音の冒険が楽しめます。
🎵 E Amara とは?(誕生の背景)
2020年頃、世界的な奏者であるMalte Marten (YATAO) が、ハンドパンメーカーのAYASAにレイアウトを提案して制作が開始したと言われているのが「E Amara 20」です。その後、彼の活躍により欧州で超大人気スケールとなり、今や様々なメーカーがこのスケールを制作しています。
本機「E Amara 18」は、そのAYASAのE Amara 20を元に制作されています。オリジナルの裏面に配置されていたC4とC5を省き、C音はボトムの「C3」のみに絞り込んだ、より実用性と洗練度を高めたレイアウトとなっています。
[Reference] Ayasa - Ember Steel - E Amara 20 (Malte Marten 2022)
[Reference] Malte Marten - E Amara Performance
【制作上のポイント:トップレイアウト】
表面を「サイコロの5」のようなレイアウトにし、十分に音盤のスペースを確保したことで、抜けの良い最高音5つを実現しています。これはメロディを作る上で非常に重宝し、片手で2つのノートを同時に出す和音でメロディを構築することも容易です。2020年以前にはこのようなミュータントモデルは少なく、この操作性の高さが絶大な人気を獲得した理由の一つと言えます。
✨ 美しいボトムレイアウトと無限の可能性
- 豊富な低音群の巧みな配置: C3とD3を対極に離して配置し、ベースラインの独立性を高めています。
- 演奏性を極めた設計: 通常のE Amara 13モデル等では低音(G3やA3)が両膝位置にきがちですが、本機ではG3・A3を上方に配置。代わりに、マイナー(F#3m)やメジャー(D3maj)へのアクセスに不可欠な「F#3」を叩きやすい左膝位置に持ってくることで、劇的な操作性の向上を実現しています。
- エモーショナルな展開力: コード進行をガラッと変えたい時や展開を加えたい時に、ボトムの「C3」を入れることで、楽曲全体に圧倒的なエモさとシネマティックな雰囲気を付加できます。
製品スペック
| ブランド | Maru |
| 素材 | 特殊ステンレス |
| サイズ | 直径:約53cm(リム込56cm) / 高さ:約29cm |
| 重量 | 約4.8kg |
| 付属品 | ヘッドシェル ※ソフトケースはつきません。ご自身で別途ご購入ください。メールをいただければオススメをお伝え致します。 |
メンテナンス & 注意点
- チューニング維持: 繊細な楽器です。強く叩きすぎないよう注意し、高温多湿や直射日光を避けて保管してください。
- 使用後のお手入れ: 手汗の脂分は変色の原因となります。使用後は市販の消毒用アルコールをクロスに含ませ、丁寧に拭き取ってください。
- 定期ケア: 数ヶ月に一度、専用オイル(または防錆オイル)を薄く塗布して保護してください。
【免責事項】
ハンドメイド製品のため、製造過程における微細な擦り傷、ハンマーの打痕、焼き色による色ムラ等がある場合がございます。これらは楽器の個性・音色を追求した証であり、音質や使用上の問題はございません。ご理解の上、ご購入ください。
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